印刷

専攻紹介

教育プログラム10の特徴

学生に対する体系的な教育を提供する場として,教育の課程を修了した者に特定の学位を与える課程制大学院制度の趣旨に沿った教育の組織的展開の強化が求められています。我々の専攻では,次に示すような施策によって大学院教育の実質化を図っており,それらが専攻の教育プログラムの特徴にもなっています

1.博士前期課程と後期課程の連接強化
区分制大学院であるシステム情報工学研究科の知能機能システム専攻は博士前期課程と後期課程に区分するものの,他に例をみない5年間一貫した教育カリキュラムを整備しています。更に学部に相当する工学システム学類の知的・機能工学システム主専攻と協力して、時代のニーズに合った技術者・研究者を育成するための,実質6年間(学部+修士)または9年間(学部+修士+博士)の一貫した教育プログラムを提供しています。博士前期課程または後期課程から入学した場合も,リメディアル教育を含む数学系基礎科目や特別実験等を履修することによって,ほぼ同等の教育を受けることが可能です。

2. 研究開発マネジメント関連科目群の開設
博士前期課程に4科目6単位の,後期課程にも4科目6単位の研究開発マネジメント科目群を提供しています。これらを履修することで,国内・海外・チームインターンシップを経験でき,起業シミュレーションを実践することで経営やマネジメントのセンスを磨くことができます。

3.研究力育成を重視したカリキュラム編成
各分野の専門知識を学ぶ専門科目のほかに,研究能力を高めるための共通科目としてコアスタディ,数学系基礎科目,ツール演習科目,英語演習,特別演習科目群が用意されています。

4. 複数指導教員制度
知能機能システム専攻では,大学院生1名に対して,1名の指導教員と2名の副指導教員が就く複数指導体制がとられています。学生は,自分の研究室だけでなく,副指導教員のゼミに参加することができ,大学院セミナーの際にも副指導教員の指導を受けます。このように複数の教員から多様で異なった観点からのアドバイスを受けることによって,自分の研究内容への理解が深まり,プレゼンテーション力の向上にも役立ちます。教員と大学院生の距離の近さも,知能機能システム専攻の特徴の一つです。

5. 大学院セミナーの実施
せっかくの研究成果も,上手に発表しないと他の人には理解してもらえません。また、人の話を聞く立場になったときには,理解を深め自分に必要な情報を得るためにどういう質問をすればよいのか,という質問力も技術者には大事です。知能機能システム専攻では,学生が自分の研究内容を発表し,その発表に対して質疑応答を行うという演習形式の講義を行っています。専門分野の枠を超えて,毎週,活発な議論が繰り返されています。発表者には,聴衆役の学生が感じた率直な意見がフィードバックされるようになっています。さらに,秋学期末にはポスター形式の発表会を実施しています。この発表会には企業の方も多数来場され,一種の就活イベントとしても機能しています。

6. 連携大学院制度
つくば市には,筑波大学以外にも様々な研究機関があり、交流が盛んに行われています。知能機能システム専攻では,(国研)産業技術総合研究所に所属する教員(連携大学院教員)のもとで研究指導を受けて,学位を取得することができます。

7. デュアルディグリープログラムの実施
知能機能システム専攻では,主専攻である博士後期課程に在学しながら副専攻として他研究科・他専攻の博士前期課程・修士課程・専門職学位課程にも在学し,博士(工学)の他に他専攻に対応する修士号を取得するDDPを実施しています。
副専攻として 2013年度からは、①人間総合科学研究科・フロンティア医科学専攻(修士課程)において修士(医科学)・修士(公衆衛生学)・修士(ヒューマン・ケア科学)、2014年度からは、②システム情報工学研究科・社会工学専攻(社会工学学位プログラム)において修士(社会工学)、③システム情報工学研究科・社会工学専攻(サービス工学学位プログラム)において修士(サービス工学)、④ビジネス科学研究科・経営システム科学専攻(博士前期課程)(※)において修士(経営学)または修士(経営システム科学)、⑤ビジネス科学研究科・企業法学専攻(博士前期課程)(※)において修士(法学)、⑥ビジネス科学研究科・国際経営プロフェッショナル専攻(専門職学位課程)(※)において国際経営修士(専門職)、2015年度からは、⑦人間総合科学研究科・感性認知脳科学専攻において修士(感性科学)または修士(行動科学)または修士(神経科学)または修士(学術)、⑧人間総合科学研究科・芸術専攻(デザイン学領域群)(博士前期課程)において修士(デザイン学)が取得できます。2016年度以降も順次充実させていく予定です。 ※入学までに概ね1年以上の有職経験がある者が対象となります。 2013年度は3名、2014年度は4名の学生がDDPを履修しています。

8. 早期修了の積極的な推進
8.1. 社会人のための博士後期課程早期修了プログラム
博士後期課程を最短1年で修了し,課程博士号を取得させるプログラムを実施しています。一定の研究業績を有する社会人が,最短1年間で課程博士の学位が取得できるよう,論文の作成指導等に関する効率的に体系化されたコースワークを確立した早期修了プログラムを導入しております。ここでは,入学時,中間審査(入学後4ケ月以内)及び予備審査(入学後8ケ月以内)等の3ステージ以上において,課程博士の学位に相応しいレベルに達しているかを評価する達成度評価システムを確立し,我が国の次代を担うべき優秀な研究者や高度専門職業人をサポートします。
8.2. 一般学生の早期修了
博士前期課程において特に秀でた研究成果をあげ,かつ優秀な成績をもって修了要件を満たした学生に対して,博士後期課程へ進学する場合に限り,1年間短縮しての早期修了を実施しています。この場合,通常の博士前期課程と同一の修了要件となります。
博士後期課程においても優れた研究業績があれば,1年以上の在籍で早期修了することが可能です。なお,博士前期課程を1年で早期修了し,博士後期課程でも早期修了する場合は,2年以上の在籍が必要となります。

9. 昼夜開講制
筑波大学は,社会的要請により全国初の夜間大学院を設置し,また、多くの国立・民間研究機関を擁する筑波研究学園都市の地理的状況から昼夜開講制を導入するなど,従来から産業界等と連携し社会人教育の充実を図ってきました。専攻においても社会人学生のために18時以降に開講する科目の充実を用意しています。

10. 学生表彰
顕著な成果をあげた学生は,学長表彰や研究科長表彰候補者として推薦されます。また専攻独自でも優秀修士論文賞や専攻長表彰が授与されます。受賞者は,日本学生支援機構第一種奨学金の返還免除対象者になる可能性が非常に高くなります。